本を買う喜び

本は買わずに借りましょう。借りた方が「早く読まなきゃ」と思って、積ん読しなくなるから。

なんでも昔のありがたい方のお言葉らしいです。

 

 

 

でも私は、本を買いたいんです! たとえ積ん読したとしても!

 

借りた本って、よそよそしくないですか? 手に馴染まないというか。せっかく「これは!」と思ったページがあっても、折れないし、線も引けないし。「いつか自分のもとを去ってしまうんだろうな」と思うと、なんか内容も心に迫って来ないんですよね。

でも、同じ本を自分で買うとぐーっと距離が近づくんです。「こんにちは! あなたのためだけの本です!」なんて挨拶してきそう。

 

あと、本との出会いって、ほんと僥倖じゃないですか。これは!と思ったら即買わないと、もう二度と出会えないと思うんです。傍においておきたいんですよ、そんな本を。

 

ということで、私は本を買い続けます。

今日は、それだけです。

正しいようでバカげた常識 vol.1『マネージャーに必要な◯つの能力』

さてさて新企画その2。

お仕事をしている中で、「常識と言われているけど、実はバカげていること」を紹介していこうと思います。

 

今回は『マネージャーに必要な◯つの能力』です。

 

自分は元々、人材育成の支援の会社にいましてセミナーとかでこの手の話を何百回もしてきました。「マネージャーはやるべきことがたくさんあるから、実行力から、育成から、人身掌握から、問題解決から、色々なことを身につけなければならない」なんて話をしてました。

 

でも、今になって思います。ほんとか?

そんな何でもできる超人みたいな人じゃないと、マネジメントはできないのか?

というか、そんな人いるのか?

 

そうです、いないんですよね、そんな人。あと、新任マネージャーに「マネジメントに必要な5つの力」なんて話するのも、実は害が大きい。だって、そんな話をしたら100%「できていないこと」に目を向けるから。

「あー、オレは5つ中、3つしかできてないなー。あとの2つ、昔から苦手なんだよなー。」

そのあと、そのマネージャーは貴重な時間と労力を、自分の苦手な分野の克服に費やしていく。そして、行き着く先は「オレって、マネジメント向いてないんだな」という諦め。当たり前ですよね、自分の苦手なことやってるんだから。

 

マネジメントなんて、原理原則を教えて、やり方は自分の好きにやった方がいいんです。マネジメントのやり方なんて十人十色なんだから。そして、自分が苦手なところはメンバーに助けてもらえば良い。そうやって得意なことで補いあうことがチームを組んでいる理由なんだから。

 

だから、『マネジメントに必要な◯つの能力』とか害悪でしかないんです。そんなん無視して、自分が一番やりやすい方法を探せばいい。必要なのは、お互いを認めて得意なことで補い合おうという姿勢だけなのかもしれない。

 

そんなお話でした。

自分の中のも狂気はある?

先週土曜日のマツコを見た方はいますでしょうか?

あの時間帯は特に何を見るでもなく、適当に番組が流れていることが多いのですが、マツコのあまりに鋭い発言に、ちょっと手を止めて見てしまいました。

内容は、webから本の出版に進んだ作家さん達の悲喜こもごもでした。順調に出版を進めている人もいれば、1冊目が振るわずに苦戦する人もいる。

そんな苦戦している作家さんへのマツコのアドバイスが凄かった。詳しくはtogeter(https://togetter.com/li/1315298)を見てもらえればいいので、ここでは自分の琴線に触れた部分をば。

 

  • 読者は普通のことにお金は払わない。どこか変な人のことを見たくて、体験したくて、お金を払う
  • (自分は彼氏がいたことがない、というところを押し出していきたいと言った作家に対して)そんなもんは腐るほどある。その結果、自分の中に渦巻くヤバい部分を探せ。例えばカップルを見ると異様にムシャクシャして、家に帰って暴飲暴食しちゃうとか。そういう狂気は誰しもあるはずだから、そこを掘り下げろ

 

なんか、ブログ始めたばかりの自分には深く刺さる言葉だった。これだけ情報が溢れる世界で、ただの雑記は誰からも求められないんだよね。何か狂気が必要。読んだときに心が動く感じ。そして、その狂気は何処かにあるらしい。それを探してみようか。

 

狂気、狂気。

これからしばらく、こんな言葉をキーワードに書いてみようと思います。

魂のお休みの日

魂のお休みをする日、休日。

 

人には二種類いて、人と会うとエネルギーがみなぎる人と、逆に会えば会うほど消耗してしまう人がいる。

自分は確実に後者。

人と会うエネルギーは残念ながら週に5日分しかないです。それもギリギリ。だから金曜日の夜はすぐに職場を離れたいし、休日はなるべく人と会いたくない。前に土曜出勤が続いたときは、明らかにやる気がなくなっていって、頭も回らなくなったからビックリしたのを覚えている。

 

と、長々と書きましたが、結局何が言いたいかと言うと、今日は書くべきことが何もありませんということです。笑

 

今日はシレン5をやりながら、飽きたら「よゐことくばん」をだらだら見て、またシレン5をやって、みたいな一日でした。あー、明日から仕事なので、もう寝ましょう。おやすみなさい。

「輸入」と「掛け算」で、自分の根本を見つける

今日は『「超」入門 空気の研究』で読んだ一節から。

 

「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力

「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力

 

 

ちなみにこの本自体の書評は、原典の空気の研究を読んでからに書こうと思います。原典を知らずして、この本を語るのはとてもナンセンスだと思うので。

 

さて、本題。

この本の最後の方に「空気支配から脱却するための根本主義ファンダメンタリズム)」というものが説明されています。

悪しき空気からの支配に抗う術として、「自分の中の譲れない部分はどこか」「自分の中の正義とは何か」という根本を持って立ち向かうことが大切である。そして、人は集団になると空気を形成してしまうので、この「自分の根本」に基づいた言動が空気を壊し、結果集団を強くすることにつながる。

 

とても乱暴に言うと、どこの集団であっても他と同じことしかできない人は、いてもいなくても同じということですね。

 

じゃあどうやったら、「自分の根本」に基づいた言動ができるのか。色々考えたけど、ポイントは「輸入」と「掛け算」かもしれない。

人の考えは多分に周りの人の考え方に影響される。だから、同じコミュニティにばかりいて、その中で頑張っても結局みんなと同じになってしまう。

なので、他の分野とか他のコミュニティに顔を出してみると、今まで当たり前だと思ってきたことを違った視点から考え直すことができるから、やっとそこで「自分の意見=根本の萌芽」が見つかる。こういう、考え方を別分野から「輸入」することが、まずは大切。

更に他の分野にも顔を出して、そこで得られたことも組み合わせると、色々な分野の考え方を「掛け算」できるので、また新しい考え方ができるようになる。スティーブ・ジョブズが言う「connecting the dots」とまさに同じ。

こんな感じで、色々な分野から視点を「輸入」して「掛け算」していくと、やっと自分の根本が見えてくるんだと思う。色々な経験をしたり、インプットしたりすることは、やっぱり大事なんだね。

 

そんなことを思った日でした。

アイデアは量で決まる

イデア100というものをやっています。何かの施策、解決策をとにかくたくさん出そう!という、そういう取り組みです。

 

イデアはとにかく量です。質より量。いきなり質の良いアイデアを出す人もいるけど、そういう人は元々考えている量が多いからそうなるだけです。圧倒的な量があってはじめて、質の良いものが生まれてくる。

 

だから、ひとつの解決策を見つけるときも、バカみたいな量をまずは出してみると良い。100とか500とか。バカみたいな量を目指そうとすると、どうしても普段思い付く範囲のアイデアでは足りなくなってくるから、突拍子もないこととか、まさかあり得ないだろうと思うことも出さざるを得ない。でも、そんな突拍子もないことの中から実は良いアイデアが生まれたりする。

考えてみると、いつもの思考範囲内で解決できないから「問題」になっているわけで、その外に出たら良い案に出会えるのは当たり前と言えば当たり前。

 

良い案が浮かばない!というときは、圧倒的に量が足りていません。まずは量を意識しましょう。

 

ちなみにアイデアは、生み出すものではなく見つけるものなのですが、これはまた別の日に。

集中のお作法、集中の効能

集中することは気持ちが良い。人生の豊かさは、すなわち時間を忘れて没頭できる時間の多さなのではないかとも思う。

 

でも集中にはそれなりのお作法があって、ある程度のコツと練習が必要だ。

まずは、気を散らすものを遮断すること。今一番気を散らすものは、「リマインド」だ。今や身の回りのものは、とにかくこちらの注意を惹き付けようと、やかましく干渉をしてくる。だからそれらを全て遮断する。携帯も電話以外はならないように。PCはひとつもリマインドが出てこないように。無駄なウインドウは全て閉じておくように。

そして、次は逸れた気を戻す。これだけリマインドを切っても、人間の気持ちはゆらゆらうつろうので「そういえば」なんて、やろうと思っていたこととは違うことを考えはじめる。これ自体は人間である限り仕方がないことだから、「いかんいかん」と気を戻す。だいたい2回か3回くらい戻していれば、あとはもう気が逸れなくなる。

最後に、手を動かす。考えるにしても、何もせずに頭の中だけで考えようとすると、どんどん気が逸れる。だから、自分が気を留められるやり方を見つけて、それを続ける。キーボードの人もいるかもしれないが、自分は紙とペン。いい歳して、机に向かってガリガリやってる。

 

そんなこんなしてると、あっという間に時間が経って、程よい疲れと共に、ほんわかと爽快感が得られる。

 

これが集中するということ。

 

周りを見ていると、「この人、人生で集中したことないんじゃないか」と思うくらい注意散漫な人もいる。むしろ、マルチタスクなんて名前までつけて、注意散漫なことを誇っている人もいる。でもそれって、24時間脊髄反射なだけなんだけどね。

 

じっくりと集中して、きちんと自分の世界に籠れる人の方が魅力的に思います。個人的な感想ですが。