『今の職場で本気で働く』という転職対策

ビジョナリーな人にはこんな奇妙な考えがある。つまり、直接会う人たちの多くは、自分のコミュニティやチームのメンバーになる見込みのある人たちだ、という考えだ。

これは、『ビジョナリー・ピープル』という本の一節。

この本自体は、ビジョナリーな人、つまり大なり小なり独創的な成果を上げながら、自分なりの生きがいを感じる生活を送っている人を分析した自己啓発本で、この一節以外にも「自分なりの生きがいを持つ」とか「失敗を乗り越える」など、どこかで聞いたようなメッセージが並ぶ。ただ、そのなかでもこの一節は含蓄があるなーと思った。

 

転職を見据えて「知らない人にもわかりやすい実績を作る」とか「目立つ役職に就く」というテクニックも大事だけど、「ビジョナリーな人たちに目にとめてもらうために、目の前の仕事を必死で行う」という心構えも有効じゃないだろうか。ビジョナリーな人、つまり一緒に働いて面白いエネルギッシュな人たちは常に「自分が独立したときに一緒に働きたい仲間はどいつだ」「こいつは転職したとしても引き抜きたいか」みたいな目で周りを見ていて、その人の目に留まると自分よりも数段上の会社、数段上の世界に連れて行ってくれる可能性が高い。

「会社の中で人間関係を閉じていてはだめだと思って」と言いながらよくわからない交流会とかに行くくらいだったら、仕事ぶりをしっかり見てくれる会社の人に自分の実力を見せつけるほうがよっぽど有益かもしれない。

結局まだ見ぬ世界へのきっかけは、目の前の仕事の中にあるんだよね。

 

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