集中のお作法、集中の効能

集中することは気持ちが良い。人生の豊かさは、すなわち時間を忘れて没頭できる時間の多さなのではないかとも思う。

 

でも集中にはそれなりのお作法があって、ある程度のコツと練習が必要だ。

まずは、気を散らすものを遮断すること。今一番気を散らすものは、「リマインド」だ。今や身の回りのものは、とにかくこちらの注意を惹き付けようと、やかましく干渉をしてくる。だからそれらを全て遮断する。携帯も電話以外はならないように。PCはひとつもリマインドが出てこないように。無駄なウインドウは全て閉じておくように。

そして、次は逸れた気を戻す。これだけリマインドを切っても、人間の気持ちはゆらゆらうつろうので「そういえば」なんて、やろうと思っていたこととは違うことを考えはじめる。これ自体は人間である限り仕方がないことだから、「いかんいかん」と気を戻す。だいたい2回か3回くらい戻していれば、あとはもう気が逸れなくなる。

最後に、手を動かす。考えるにしても、何もせずに頭の中だけで考えようとすると、どんどん気が逸れる。だから、自分が気を留められるやり方を見つけて、それを続ける。キーボードの人もいるかもしれないが、自分は紙とペン。いい歳して、机に向かってガリガリやってる。

 

そんなこんなしてると、あっという間に時間が経って、程よい疲れと共に、ほんわかと爽快感が得られる。

 

これが集中するということ。

 

周りを見ていると、「この人、人生で集中したことないんじゃないか」と思うくらい注意散漫な人もいる。むしろ、マルチタスクなんて名前までつけて、注意散漫なことを誇っている人もいる。でもそれって、24時間脊髄反射なだけなんだけどね。

 

じっくりと集中して、きちんと自分の世界に籠れる人の方が魅力的に思います。個人的な感想ですが。