「輸入」と「掛け算」で、自分の根本を見つける
今日は『「超」入門 空気の研究』で読んだ一節から。
「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力
- 作者: 鈴木博毅
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちなみにこの本自体の書評は、原典の空気の研究を読んでからに書こうと思います。原典を知らずして、この本を語るのはとてもナンセンスだと思うので。
さて、本題。
この本の最後の方に「空気支配から脱却するための根本主義(ファンダメンタリズム)」というものが説明されています。
悪しき空気からの支配に抗う術として、「自分の中の譲れない部分はどこか」「自分の中の正義とは何か」という根本を持って立ち向かうことが大切である。そして、人は集団になると空気を形成してしまうので、この「自分の根本」に基づいた言動が空気を壊し、結果集団を強くすることにつながる。
とても乱暴に言うと、どこの集団であっても他と同じことしかできない人は、いてもいなくても同じということですね。
じゃあどうやったら、「自分の根本」に基づいた言動ができるのか。色々考えたけど、ポイントは「輸入」と「掛け算」かもしれない。
人の考えは多分に周りの人の考え方に影響される。だから、同じコミュニティにばかりいて、その中で頑張っても結局みんなと同じになってしまう。
なので、他の分野とか他のコミュニティに顔を出してみると、今まで当たり前だと思ってきたことを違った視点から考え直すことができるから、やっとそこで「自分の意見=根本の萌芽」が見つかる。こういう、考え方を別分野から「輸入」することが、まずは大切。
更に他の分野にも顔を出して、そこで得られたことも組み合わせると、色々な分野の考え方を「掛け算」できるので、また新しい考え方ができるようになる。スティーブ・ジョブズが言う「connecting the dots」とまさに同じ。
こんな感じで、色々な分野から視点を「輸入」して「掛け算」していくと、やっと自分の根本が見えてくるんだと思う。色々な経験をしたり、インプットしたりすることは、やっぱり大事なんだね。
そんなことを思った日でした。