正しいようでバカげた常識 vol.1『マネージャーに必要な◯つの能力』

さてさて新企画その2。

お仕事をしている中で、「常識と言われているけど、実はバカげていること」を紹介していこうと思います。

 

今回は『マネージャーに必要な◯つの能力』です。

 

自分は元々、人材育成の支援の会社にいましてセミナーとかでこの手の話を何百回もしてきました。「マネージャーはやるべきことがたくさんあるから、実行力から、育成から、人身掌握から、問題解決から、色々なことを身につけなければならない」なんて話をしてました。

 

でも、今になって思います。ほんとか?

そんな何でもできる超人みたいな人じゃないと、マネジメントはできないのか?

というか、そんな人いるのか?

 

そうです、いないんですよね、そんな人。あと、新任マネージャーに「マネジメントに必要な5つの力」なんて話するのも、実は害が大きい。だって、そんな話をしたら100%「できていないこと」に目を向けるから。

「あー、オレは5つ中、3つしかできてないなー。あとの2つ、昔から苦手なんだよなー。」

そのあと、そのマネージャーは貴重な時間と労力を、自分の苦手な分野の克服に費やしていく。そして、行き着く先は「オレって、マネジメント向いてないんだな」という諦め。当たり前ですよね、自分の苦手なことやってるんだから。

 

マネジメントなんて、原理原則を教えて、やり方は自分の好きにやった方がいいんです。マネジメントのやり方なんて十人十色なんだから。そして、自分が苦手なところはメンバーに助けてもらえば良い。そうやって得意なことで補いあうことがチームを組んでいる理由なんだから。

 

だから、『マネジメントに必要な◯つの能力』とか害悪でしかないんです。そんなん無視して、自分が一番やりやすい方法を探せばいい。必要なのは、お互いを認めて得意なことで補い合おうという姿勢だけなのかもしれない。

 

そんなお話でした。