あなたにおすすめの本はこれだ! Vol.2

本日のおすすめはこれ!

私たちはどうつながっているのか?

 

私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)

私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)

 

 

 

誰におすすめか?

  1. 人脈づくりに疲れてしまった人
  2. 人脈づくりが苦手で逃げている人
  3. 人脈づくりについての本やセミナーを見すぎて、疲れてしまった人

 

 

あなたがグッと来るおすすめポイント

少し堅苦しく感じるタイトルですが、人付き合いや、人脈作りに必要な考え方がコンパクトにまとまっています。著者は「複雑ネットワークと脳の理論を研究」している方なので、個人的体験談から導き出された眉唾な理論ではなく、各所の研究結果を基にした骨太な知見が盛りだくさんです。

 

私も人脈作りの大切さを説いた本をたくさん読んできましたが、この本さえ読んでおけば、大事なことは網羅できます。下手な本読んでいる暇あったら、これを読みましょう。

 

例えばエッセンスを書き出すと、

  1. ネットワークは、『異なるコミュニティへの近道(6次の隔たり)』と『身近な安定的つながり(三角形クラスター)』でできている
  2. 『異なるコミュニティへの近道』は、自分とは違った価値観、情報にアクセスできる利点を持つが、つながりが不安定であり、精神的コストがかかりやすい
  3. 『身近な安定的つながり』は、精神的安定をもたらすが、広がりがなく、いざというときに情報が狭まる危険性を持つ
  4. 両者をどの程度のバランスで持つかが、人脈作りの戦略となる。つまり、どのていど安定を求めるか、一方刺激を求めるか、という選択である。そこに正解はなく、自分にとっての満足をめざすべき
  5. 人脈にもハブが存在し、ハブにはどんどん情報が集まるようになる
  6. ハブ自体になることは、メリットもありデメリットもあるので、そこも自分の選択
  7. ハブにはならず、常にハブの近くにいるという選択もある

など。

 

これらのポイントが、ネットワークの実験や理論を基に語られているので、納得しやすい。そして、うまくモデル化されているので、ある程度どんな状況でも当てはめることができ、応用が聞くと思う。

 

皆さんの『人脈の戦略』は?

この本を読んで改めて感じるのは、人脈があればあるほど良いというわけではない、ということ。しかし、全く作らないこともリスクが大きい。

この本のように、自分の周りのうまくモデリングして俯瞰して、人脈の健全性を定期チェックするといいと思う。

自分もこの本で、改めての指針を得られた。皆さんは、人脈についてどう考えますか? この本を読んで、考えてみませんか?