あなたにおすすめの本はこれだ! Vol.2
本日のおすすめはこれ!
私たちはどうつながっているのか?
私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)
- 作者: 増田直紀
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 新書
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誰におすすめか?
- 人脈づくりに疲れてしまった人
- 人脈づくりが苦手で逃げている人
- 人脈づくりについての本やセミナーを見すぎて、疲れてしまった人
あなたがグッと来るおすすめポイント
少し堅苦しく感じるタイトルですが、人付き合いや、人脈作りに必要な考え方がコンパクトにまとまっています。著者は「複雑ネットワークと脳の理論を研究」している方なので、個人的体験談から導き出された眉唾な理論ではなく、各所の研究結果を基にした骨太な知見が盛りだくさんです。
私も人脈作りの大切さを説いた本をたくさん読んできましたが、この本さえ読んでおけば、大事なことは網羅できます。下手な本読んでいる暇あったら、これを読みましょう。
例えばエッセンスを書き出すと、
- ネットワークは、『異なるコミュニティへの近道(6次の隔たり)』と『身近な安定的つながり(三角形クラスター)』でできている
- 『異なるコミュニティへの近道』は、自分とは違った価値観、情報にアクセスできる利点を持つが、つながりが不安定であり、精神的コストがかかりやすい
- 『身近な安定的つながり』は、精神的安定をもたらすが、広がりがなく、いざというときに情報が狭まる危険性を持つ
- 両者をどの程度のバランスで持つかが、人脈作りの戦略となる。つまり、どのていど安定を求めるか、一方刺激を求めるか、という選択である。そこに正解はなく、自分にとっての満足をめざすべき
- 人脈にもハブが存在し、ハブにはどんどん情報が集まるようになる
- ハブ自体になることは、メリットもありデメリットもあるので、そこも自分の選択
- ハブにはならず、常にハブの近くにいるという選択もある
など。
これらのポイントが、ネットワークの実験や理論を基に語られているので、納得しやすい。そして、うまくモデル化されているので、ある程度どんな状況でも当てはめることができ、応用が聞くと思う。
皆さんの『人脈の戦略』は?
この本を読んで改めて感じるのは、人脈があればあるほど良いというわけではない、ということ。しかし、全く作らないこともリスクが大きい。
この本のように、自分の周りのうまくモデリングして俯瞰して、人脈の健全性を定期チェックするといいと思う。
自分もこの本で、改めての指針を得られた。皆さんは、人脈についてどう考えますか? この本を読んで、考えてみませんか?