「空気」と「世間」で感じたこと
『「空気」と「世間」』という本を読んだので、個人的まとめ。
もともとは、『「超」入門 空気の研究』で紹介されているので読んだのですが、割と面白かった。
乱暴なまとめ
- 「空気」は「世間」が流動化したもの
- 世間は「半強制的なお互い様」「上下関係」「みんな同じ時間を生きている」という原理を持ち、「差別的で排他的」「神秘性」という特徴を持つ
- 「世間」をより噛み砕いていうと、「自分とは利害関係を持つ人、持つであろう人」のこと
- 日本人はかつて、「世間」という拠り所を持っていたが、価値観の多様化によってその「世間」が崩れてきている
- 世間や空気は拠り所にもなるが、自分を窒息させてしまう危険性もある
- 世間や空気とは適度な距離を保ちながら、利用していくことが大切
思ったこと
すでに今の時代は、世間や空気が崩れている。なので、かなりの人が拠り所を探している。今の世の中のトラブルは、かなりのところ、この拠り所の消失で説明できると思う。
拠り所がなく不安なので、厭世的になったり、過度に誰かに依存しようとしたり、誰かにマウンティングをとって自分を保とうとしたり、集団で誰かを攻撃して安心したり。
みんな不安なんだね。もちろん、書いている自分も不安。不安なので、何かの空気に依存しないで生きていけるようになりたいと思っている。まずは、経済的に自立するためにキャリアを、スキルを。そして、一人でも生きていけるように、いつでも一人になれる心構えを。
そんな自分を思い出した本でした。