人と仲良くなるためには、迷惑をかけろ?

皆さんは人と仲良くなることは得意ですか?

私はそこまで人と仲良くなることが得意ではなく、色々と悩んでしまう方です。そんな自分が最近、人と仲良くなることについてのヒントを見つけたので、少しご紹介します。

 

「もっと自分を出してほしい」の謎

私が今いる職場は、距離の詰め方がうまい人が多く、すごく仲良さそうに仕事をしています。「楽しそうだな」と思いますし、私もできる限り仲良くする努力をしているのですが、ちょくちょく「なんかまだ殻破ってくれてない感じがする」「もっと自分を出してほしい」と言われたりします。

とは言え、自分としては本音を語っていないわけではなく、出来る限り自分が感じたことを伝えたり、相手への好意を素直に伝えたりしていたのですが、なんとなく距離は埋まらない感じが続いていました。「自分を出すって言ったって、これ以上何をすればいいんだろう」と考えていたんですが、そのヒントが先日見つかりました。

 

友達は迷惑を掛け合うもの?

きっかけは、中国語の「闺蜜」という言葉を調べたこと。この言葉の意味をググったら、こんな記事に出会いました。

“闺蜜” 中国語で女性同士の親友

 

中国は日本よりも「友情」「助け合い」という結び付きが強いです。自分が朋友(中国語で友達という意味)と認めた人には、損得勘定抜きでとにかく尽くします。同時に相手にも同じ事を求めるため、厚い友情の持ちつ持たれつが出来上がります。

ちなみに、中国の人に対して「自分勝手」とか「他人に冷たい」という印象を持つ人もいると思いますが、それもある意味正解。自分の朋友に優しくする反面、それ以外の人は徹底的に他人なので無頓着になります。これが他人に対する接し方の二面性の要因です。

 

それはさておき、この記事のある文言でビビビと来ました。それはこんな文言。

 

迷惑をかけた、それでも助けてくれた、だから深い感謝と信頼が生まれます。確かに利用し合うのですが、そこに感謝や信頼といった感情があることも事実です。

 

そうか! 周りの人が言っていたのはこれだったのか!と一人で膝を打ちました。たぶん今の職場の人たちが言っている「自分を出す」「殻を破る」という言葉の意味は、「もっと迷惑をかけてくれ」「弱いところを見せてくれ」ということなのでしょう。

確かに私は周りの人に嫌われないためにも、なるべく迷惑をかけないように、役に立つように過ごしてきました。でもこれは見方によっては、「周りの人に本心を見せない」「周りの人を信用しない」振る舞いだったのかもしれません。

そんな人と接するときは、迷惑をかけないように、だらしがないところを見せないように、気を張らないといけません。そんな緊張感を与えていたのだと思います。

 

とはいえ、うまく迷惑をかけるのも難しい!

この発見をしてからは、なるべく頼る機会を見つけたり、飲みの場では少しハメを外したりしてみています。

でもやってみて思いますが、いい感じに迷惑をかけるのも難しいものです。人によって越えてはいけない一線はあるので、そこを探りながら、時に踏み越えながら、やりとりする必要があります。

でもまあ、踏み越えてぶつかりながら、それで仲って深まっていくんでしょうね。まだまだ勉強です。

 

ということで、今回は人付き合いについての気付きをまとめてみました。「んな小難しいこと考えてるから、仲良くなれないんだよ」と思いながらも、久々にいい学びを得られたなーと思えたお話でした。